明け方、まどろみの中でぼちぼち起きて出かける算段を始める時間かなとしていたときに例の奴がやってきた。
　｢うッ　危ない　足伸びストレッチは止めておこう｣　としたけれど、半分寝ぼけたままダランと伸びきった脳味噌の反応はそれに間に合わなかった。｢アッチッチ｣脹脛が硬直して激痛が走る。
　「どうしたの」痛んでいるところをユミコちゃんの魔法の手かざしを当てること三分たったころ
　「山へ行くわ」と言ったら
　「（怒）なに考えてるの（怒）」と、どやされた。先週は朝方の雨に出鼻をくじかれ、次はと言って文化の日とかの休日が混じっても会社の稼働は２４時間毎日だし、それを週休二日の一年間休日返上体制で支えているから、実質月月火水木金金を強いてやらせる申し訳なさは自分勝手ながらかなりストレス。山にでも行かねば鬱憤はらせない。だから今週はと考えていたのに、これでは出かけられないよ。
　ピーカンの晴天のそんは日に家にいるなんて、何とももったいない。襖に貼ってある日地の山地図にぶら下がっている行き場所を示すタグは二週間前から「何々沢→何々山→何々尾根→何々出会い」のままブラブラしている。ほっておくとはがれそうなのでセロハンテープで押さえておこう。今の時期、故郷の山々では真っ赤に色づいた紅葉がいい時期なのに

　こんな日もあり、そんな時にはＣＤ聞きながら本でも読む
　そう決めているが、今日はそうはいかなかった。
　最近、ウザイピンクメールがたくさん送られてきていて、それらは捨てているつもりなのに、つい読んでしまうことがある。これが危ない。金儲けのためにはしつこくやる必要があるんだろう、そいつらは結構たちが悪く、彼らにとってはうまく作ってあって、一度見るとレジストリを書き換えたりして、パソコン起動の度に強制的にピンクチラシを画面いっぱいに表示されるのだ。消しても消してもつい見てしまった証拠が消えない。一見消えたように見せてまたまたでてくる。
　貧乏人の娘は自前のパソコンを買う金がないから親父のパソコンを寸借しているが、その娘にだってお構いなしに表示する。そうして「お父さんエロサイト見たでしょう　このスケベ親父（笑;）」「お母さん　来て来て　すごいよ　お父さんはあっち行って」とどやされる。そうじゃなくてもウィルスソフトが「・・ウィルス発見　駆除できませんでした」なんて表示するもので少なからず不具合もでてくるし、放置していて万が一ウィルスメールの発信元になんかになったら申し訳ない。
　だから、知ったかぶり、あっちこっちの実行ファイルを削除しまくるが、これがなかなかうまく行かない。
　そのうちに本来必要なファイルまでも消してしまって、何かやる度に「不正な操作をしました！」なんて警報文書が、たかがパソコンのくせに何様のつもりかとおもうような文面を表示したりする。これでは安心してパソコン操作をしていられない。
　そんなわけで今日は本も読まず、昔話を打ち込む暇もないまま夕方のニュースが始まるころまでオールリセット・再インストール実施の悪戦苦闘。中高年にはマニュアルの小さな文字が何とも不親切だなと感じた。だから、今日はなにもなし。グッバイね

前回の故障記

ではあまりに素っ気なく、せっかく来ていただいた人に申し訳ないので、なにか見繕って作文中だよ。ちょっと待ってね。数日あとさ。がんばるけど納期は約束しないよ。　2004/11/14